これ、まんま過去の私です。
こんにちは、ぬえ@deepspaceout12です。
『メモして、安心して忘れてしまう』というADHDの人は多いのではないでしょうか?今回はメモの取り方についてお話します。
本記事の内容
- メモは一箇所にまとめると、うっかり忘れを防ぐことができる
- メモの方法は、認知特性によって決めるといい
目次
結論→ADHDは、メモを一箇所に全てまとめてください
メモすることは、すべて一箇所にまとめてください。
これで、とりあえずは、うっかり忘れたり、メモを無くしたりするシーンが減ります。
【ポイント】必要な情報は、そこにアクセスすれば『ある』
「一箇所にまとめる」メリットは、これに尽きます。
仕事をしてると、「誰々にメールを送る」「書類を作成する」「誰々に確認の電話をする」など、短期タスクに溢れてますよね。
ADHDの人は、このようなタスクを、忘れてしまいがちです。特に細かい「やること」に関しては、分類方法も分からなければ、管理の方法もわかりません。
そして、ADHDの人は、メモに複数のツールを使い分けたり、ムダにメモ自体を量産するのは、ダメです。絶対忘れます。
片付けにおいても、「一箇所にまとめる」方法が最強だったりします。こちらも、本記事内容と、通ずるものがあるので、ご参考にどうぞ!
ADHDにとってのメモとは?
ADHDにとって、メモをすることは、大事な情報をつなぎとめておく生命線のようなものです。
メモをする意味
そもそもメモとは、考えを整理するための、あくまで「手段」です。
なので、もともと記憶力がいい人は、メモなんてする必要がなく、たんたんとタスクをこなせたりします。(仕事先でもそういう人いませんか?
メモを取るべき人は、たとえば『記憶力が悪い人』、『考えの整理ができない人』が、「考えの整理」のために、メモという「手段」を使い、目的を達成します。
特にわたしたちADHDは、記憶力がよくないので、やることをすぐ忘れてしまいがちです。そこで手軽な手段として、「メモを取ろうよ」となるわけですね。
あなたは「メモをとれ!」の意味を勘違いしていない?
職場で上司に、「ちゃんとメモをとれ!」と言われた経験はないですか?
ADHDは、メモをちゃんととっても、見返さないと忘れちゃうんですよ。だいたいの人が、メモをとって満足してしまいますが、メモはあくまで手段(何度も言います)。手段を使って、目的を達成しないと意味ないです。
ADHDの記憶の仕方について
ADHDの記憶の仕方の特徴は、上書き保存です。
よく、ADHDはワーキングメモリが小さい、なんて言われますよね。
※ワーキングメモリとは、必要な情報を記憶から取り出し、一時的にそこに置いておく場所のこと。よく作業机に例えて使われます。
実際その通りなんですが、これとは別に、分かりやすいたとえが、個人的にあります。
定型発達の人にとって、記憶の保存は、フォルダわけ保存です。ラベルごとに管理されており、必要に応じて、必要な情報を取り出せます。
対し、ADHDの記憶保存は、上書き保存のようなもの。古い情報に、新しい情報を入れると、上書きされちゃうんです。つまり忘れてしまうのです。
あなたに合う、いろんなメモの取り方
では、ここからは、あなたの特性に合った具体的なメモの取り方についてご紹介します。
メモを取れ!と言われても、いろんな取り方がありますよね。(紙にかく、スマホを使う、ホワイトボードを使う、音声を使う、写真・動画を使う、などなど)
この特性の分類には、認知特性という考えを使っていきます。
読み書きが苦手なら、スマホや写真を使ったり、単語だけをメモしたり、逆に読み書きが得意なら、箇条書きでスラスラメモしましょう〜といった感じです。
認知特性ってなんだ
認知特性は3つのタイプに分かれます。
- 視覚優位
- 聴覚優位
- 言語優位
子どもの頃、絵を描くのが好きだったり、写真を撮るように物事を記憶できたりする人は、視覚優位タイプの人です。
子どもの頃、文章を書くのが苦じゃなかったり、感情を文章として描き下ろすことが容易にできた人は、言語優位タイプの人。子どもの頃、おしゃべりを延々できたり、喋りながら考えたりできる人は、聴覚優位タイプです。こんな感じで、人それぞれ、認知に関する特性があるのです。
※自分が、どの特性なのか知りたい!という方は、こちらのサイトで診断できるのでチェックしてみてください。(認知特性についての書籍を出版されている、本田真美さんが作った認知特性診断です)
優位の人のメモ術 視覚
このタイプは、写実的にものを覚えるので、たとえば写真に撮る、動画に撮る、図を使うなど、視覚的にわかりやすくするのがコツです。
私は視覚優位なので、実際にやっているメモ術は、Evernoteというスマホアプリを使用した方法です。
そこに、写真や動画、メモなどをどんどんストックしていきます。とりあえず、「何かやることあったっけ?」となったら、Evernoteにアクセスすれば、やるべきことがそこに書いてあります。
聴覚優位の人のメモ術
このタイプは、音声認識能力が長けているので、たとえばボイスレコーダーで、音声メモとして保存しておいたり、その時に感じた『音・音楽』なども一緒にメモしておくと、記憶を引き出しやすいです。
言語優位の人のメモ術
このタイプは、文字の扱いに長けてます。モヤモヤした考えを、一度文章として書き起こすと、すっきりしたりする人は、このタイプが多いです。
たとえば、文章を図式化しメモをしたり、イメージをビジュアルにしながら、メモしたりするといいでしょう。
まとめ
- メモは一箇所にまとめる
- 認知特性に合ったツールを使ってメモする