こんにちは、読書大好きなデザイナー、ぬえ@deepspaceout12です。
本が好きです。
ベットに入っているとき、お風呂に入っているときに、本の世界に没頭する時間って至福ですよね。
自分の価値観すら変えてくれた本、生き方を変えてくれた本、笑わせてくれた本、泣かせてくれた本。
これまで読んできた本の中で、印象に残った作品をざざっとまとめてみました。
何か面白い本ないかな〜という方の参考になれば!
※漫画、小説など関係なく「価値観を変えられた本」というテーマで無造作に選んでいます。
目次
- おすすめ本0 : 好日日記 季節のように生きる
- おすすめ本1 : やさしく、つよく、おもしろく
- おすすめ本2 : ポップスで精神医学 大衆音楽を“診る”ための18の断章
- おすすめ本3 : 芸術の言語 / ネルソン・グッドマン
- おすすめ本4 : ネオンと絵具箱 / 大竹 伸朗
- おすすめ本5 : 就職しないで生きるには / レイモンド マンゴー
- おすすめ本6 : 考えの整頓 / 佐藤雅彦
- おすすめ本7 : 3652―伊坂幸太郎エッセイ集 / 伊坂幸太郎
- おすすめ本8 : 質問 / 田中未知
- おすすめ本9 : デザインのデザイン / 原研哉
- おすすめ本10 : ターン / 北村薫
- おすすめ本11 : ふたつめのボールのようなことば。 / 糸井重里
- おすすめ本12 :竜の学校は山の上 / 九井諒子
- 終わりに
おすすめ本0 : 好日日記 季節のように生きる
本書は、茶道によって人生の価値観を変えていく著者の実体験を、ノンフィクションとして書き下ろした小説です。
お茶は好きだけど、茶道って難しそう。という偏見だった私が、この本を手に取ったのは、装丁に目が止まったからでした。
結果、その偶然の出会いに感謝することになります。著者が、茶道を通して垣間見た日本人の繊細な感受性に、思わず心を奪われます。
そして、文章が美しい…。
おすすめ本1 : やさしく、つよく、おもしろく
本書は、小学生のゆきちゃんと、お母さんの日常的なエピソードを切り取った漫画です。
「ほぼ日」で連載していた漫画を単行本化したものですね。
何だか寂しくて仕方がない日なんかに読むと、くるものがありますよ。
『誰かにプレゼントする本』を考えると、だいたいこの作品が上がります。
おすすめ本2 : ポップスで精神医学 大衆音楽を“診る”ための18の断章
本書の趣向は、6人の精神科医らそれぞれがこだわりのある病気を人つセレクトし、同時にそれを語る際のテーマとなる一曲を選んで思いの丈をぶつけるというもの。
それぞれ興味の赴くまま、自由な文体で分析していくのですが、初見はお腹がよじれるくらい笑わせてもらいました。
特に面白かったのは「天才バカボン」の「これでいいのだ」というセリフから読み解く、バカボンは発達障害ではないかという考察。
執筆した山登 敬之さんは、本書で初めて知りましたが一気にファンになりました。
おすすめ本3 : 芸術の言語 / ネルソン・グッドマン
芸術がある対象を再現するとはどういうことか。本テーマの本質を記号によって解き明かす内容。
1968年に初版が出た古い本のため、示唆的で隠喩的な表現が多め、また難解で難しいです。
ですが、2018年で読んだ本の中でダントツで面白かったのがこれ。
「芸術」の言語としていますが、この考察は表現であればなんでも当てはまります。
例えば、音楽と舞踏、絵画と文学といった感じで、比べるものではなかったジャンル同士を比較できるようになるのが面白いところ。
おすすめ本4 : ネオンと絵具箱 / 大竹 伸朗
芸術家、大竹伸朗さんの「ネオンと絵具箱」
アーティストが見る日常の風景をとてもユニークな視点で綴られたエッセイです。
読み始めると最後まで「あっ好き!」という感情が一直線に突き進んでいく感じでした。
>> 関連記事 : 「ネオンと絵具箱」をレビューはこちら
おすすめ本5 : 就職しないで生きるには / レイモンド マンゴー
ブックディレクターの幅允孝さんが、情熱大陸でこの本を紹介していたのを観て読んでみました。
表題のように、就職しないことを肯定する本ではなく、縛られず、いかに自由に生きていくか。に焦点を当てています。
私が「独立したい」と思ったきっかけの本です。
「働く」ということは、決して「どこかに就職する」ことではなく、とても広い草原で自分の場所を見つけて、そこで価値のあるものを磨き続けることなんだと、私はそう解釈しました。
おすすめ本6 : 考えの整頓 / 佐藤雅彦
ピタゴラスイッチなどの監修を担当しているメディアクリエイターの佐藤雅彦さんのエッセイ。
定期的に読み返したくなる、リピート率の高い作品です。
日々の日常の中での気づきと思索。もやもやとした自分の考えの中身を、こんなにも平易に文章として読み手に届けられるのは驚きです。
おすすめ本7 : 3652―伊坂幸太郎エッセイ集 / 伊坂幸太郎
作家の伊坂幸太郎さんのエッセイです。彼の作品はほとんど読んでいるくらいの大ファンなのですが、ファンなら絶対にオススメしたい作品です。
難しい言葉使いもなく、非常に軽快なスピードで読めます。
「エッセイが得意ではありません」という前置きを感じさせないほど、丁寧な文体です。
小説の巻末に参考文献等を必ず記載している丁寧な姿勢が好印象の伊坂さん。エッセイでもその姿勢は崩れていません。
本作は10年分のエッセイをまとめた内容であり、その一つ一つのエッセイに、時間を超えて補足が入っているのが面白いです。読者サービスに溢れる作品です。
おすすめ本8 : 質問 / 田中未知
- 空に字を書く方法を知っていますか
- 淋しさはどの方角からやってくるのでしょうか
そんな抽象的な質問が365個掲載された質問本です。
一人で自問自答しながら読んでもいいですし、誰かとコミュニケーションしながら読んでみても面白いかもしれません。
パラパラとめくって目にとまった質問を眺め続けるのもいいですね。
この世界には、見逃しているものだらけだということを気づかせてくれるような本です。
おすすめ本9 : デザインのデザイン / 原研哉
武蔵野美術大学の教授、グラフィックデザイナー原研哉さんの本「デザインのデザイン」です。
デザインとは何か。を真っ白な状態から定義していきます。
デザインを言葉にすることはもうひとつのデザインである。
そんな序文に心をまず奪われます。何度も読み直している本です。デザインを仕事にしている方以外の方にもおすすめできます。
>> 関連記事 : デザインのデザイン」をレビューはこちら
おすすめ本10 : ターン / 北村薫
この作品が心から好きです。
時間を忘れるという経験を初めてしたのがこの「ターン」でした。
私自身、とても辛かった時期に読んだ本だったので、作中に出てくる主人公の女性の生き方にはとても心動かされました。
ページをめくる指先に物語の暖かさが伝わってくる錯覚を覚え、心臓の鼓動が指先に伝わってくるのがはっきりと分かりました。それくらいのめり込んだ作品です。
おすすめ本11 : ふたつめのボールのようなことば。 / 糸井重里
ほぼ日刊イトイ新聞などでお馴染みのコピーライター糸井重里さんの「ふたつめのボールのようなことば」
表題の通り、ボールのように柔らかく心にポンと届く言葉が綴られた本です。
プレゼントとして送りたい本があるとすれば、迷わずこの本を選びます。
毎朝、パラパラとページをめくり目に止まった言葉をその日のモットーとする習慣を続けています。
私の日常は、糸井さんに支えられているかもしれません。
中でも好きな言葉を引用します。
嫌いな人の言う「いいこと」も、「いいこと」と分かりますように。
p.21より
おすすめ本12 :竜の学校は山の上 / 九井諒子
漫画「ダンジョン飯」などで有名な九井諒子さんのデビュー作「竜の学校は山の上」。短編集です。
ファンタジーゲームなどに登場する魔王を倒した後の世界を描いた話、ケンタウロスと人間の間で労働環境に格差が生じてしまった世界での日常。ファンタジーというベールを被ったリアルな日常が淡々と描かれています。
空想の世界であるはずなのに、なぜかとても現実ごとのように感じてしまうリアル感が魅力の作品です。
最初読み終わった時は正直よく分からなかったのですが、時間が経つとまた読みたくなります。不思議。
※その他短編集もおすすめです
竜のかわいい七つの子
ひきだしにテラリウム
終わりに
ということで、おすすめしたい本をいくつかご紹介させて頂きました。
出かけるのが億劫な日は、のんびり自宅で読書をして過ごしてみてはいかがでしょうか?
それでは、最後までお読みくださってありがとうございました*