私は26歳の時にADHDと診断され、これまでその症状と向き合ってきました。
仕事、プライベートでの数々の失敗を経験して学んだことが数多くあります。
そんな私が今回、ADHDという発達障害が一体どのような症状なのかをお伝えします。
この記事で分かること
ADHDの症状 特徴
この記事がおすすめな人
自分がADHDかもしれないと感じている人
それではよろしくお願いいたします*
目次
ADHDとはなにか?
注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英: Attention-deficit hyperactivity disorder、ADHD)は、多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害である。
引用 : Wikipedia
ADHD=注意欠陥・多動性障害(以下、ADHD)は発達障害のひとつとされています。
ADHDは病気ではありません。脳の作り(主に注意力)に偏りがありうまく機能していないのです。いわゆる脳のクセというやつですね。
また、海外の報告によると大人のADHDは人口の2.5〜4.4%、日本国内での調査によると1.65%といわれており、決して珍しい病気ではありません。
私の周りはADHDの人が多く、それほど珍しいものではないという印象です。
書店でもADHDに関する書籍も多く見るようになりました。それだけADHDに対する認識力が上がった表れでもあり私としては嬉しいことです。
ADHD脳の特徴その1 : 不注意 多動性 衝動性
ADHDとはざっくりいうと、
- 不注意→集中力を維持することがむずかしい
- 多動性→落ち着きがない
- 衝動性→じっと待つことができずそわそわする
の3の特徴があります。こちらを簡単に解説しますね。
不注意
ADHDは特に時間管理が苦手です。大事な用事ですらついうっかり忘れてしまうことがあります。
その特徴は以下
- 普通間違えないようなミスを多発
- 忘れものが多い すぐものをなくす
- 待ち合わせでいつもギリギリになってしまう
- 集中することが難しく注意散漫になってしまう
- 整理整頓ができず机の上がカチャカチャ
- すぐ気が散る
普通の人では考えられないようなミスも犯してしまい、周りの人たちに呆れられてしまうことも..。
私は会社員時代、上司に「コピーを頼む」と一枚の紙を渡されたのですが、何を考えたのか私はコピー機を上司の机の側まで引っ張ってきたのです。普通は紙を渡されコピーお願いと言われれば何をすればいいか分かりますよね。
多動性
ADHDの多くは落ち着きがありません。その特徴は以下
- 落ち着きがない
- 何もしないことができない
- せっかち
学生時代、同じ机にじっと座って授業を受けることがたまらなく苦痛でした。急に立っては動いてを繰り返すと、当たり前ですが周りから「不思議なやつだ」とレッテルを貼られました。
衝動性
突発的に行動できるのもADHDの特徴です。その特徴は以下
- 思い立ったらすぐ行動する(メリットなど考えない)
- 相手の感情を無視で感情的に動く
- がまんすることができない
リスクなどお構いなし。やりたいと思ったらすぐ行動。聞こえは言いですが、後先考えないので大変なことになったことも多々あります。
仕事においても、斬新なアイデアが浮かび上司に報告。翌日他のスタッフがそのまとめを提出してくれたのに、私はまた別のアイデアが浮かびそれを報告。普通に考えれば、他スタッフが一日かけて書類をまとめてくれたのに全く相手の気持ちを考えない物言いでした。
ADHD脳の特徴その2 :ワーキングメモリーが小さい
ADHDの大きな特徴としてワーキングメモリーが小さいことがあげられます。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。
引用 : Wikipedia
ワーキングメモリーとは簡単に説明すると脳内の「記憶のお皿」。
人は何かをするとき、そのために必要な情報や知識をその「記憶のお皿」にのせる作業を行います。
ADHD脳はこの「記憶のお皿」の大きさが極端に小さいのです。底も浅くすぐに容量いっぱいとなってしまうので記憶もポロポロこぼれ落ちてしまいます。
私の例でいうと、
テレビを見る→お風呂でも入ろうと思い湯をためる→その間に歯磨き→テレビの電源を決して寝ようかな→ベットイン熟睡
と完全にお風呂の湯を沸かしていたことを忘れています。これも「記憶のお皿」に(テレビ、歯磨き、睡眠、お風呂)とたくさん溜まってしまったことが原因です。
通常の人であれば「なんてたわけた行動だ!」と思われるかもしれませんが、いいえ違うのです。
これこそまさにADHD脳の特徴です。決して適当というわけでも大雑把というわけでもありません。むしろそんな自分に嫌になって改善のために努力をしているかもしれません。
しかし、できないのです。脳のクセをそう簡単に治すことはできません。
他人と比較することでADHDは自己嫌悪に陥りやすい
ADHDは上記のような特徴のせいで、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
人間関係や仕事、プライベートでもうまくいかず落ち込む。
そんな中で、ADHD関連書籍を読み込みなんとか改善に向けて努力を続けたのはいいものの、、いざ改善に向けて動き出すと出てくる疑問。
「あれ、何から手をつければいいの?」
考えれば考えるほど頭の中が真っ白。そして「明日にしよう」と先延ばし。で結局忘れてしまう始末。
現状を改善したくてもがいていたはずなのしまた振り出し?!
そんな経験を私は何度も、何度もしました。
そこで私は悟ります。
脳のクセは治せない。
諦めではありません。初めて私は受け入れるという行為をしてみたのです。
ADHD特有の脳のクセのせいで日常生活、仕事で苦労を繰り返すあなた。大丈夫です。完璧に改善することは難しくても、脳の特性をしっかり知れば、対策ができます。
インプットしすぎた脳は、これからはもっとシンプルにしていくと良いかも知れません。
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