
今回の記事は以下のような内容です
自分を安売りし心身ともにボロボロ。この苦しみから逃れる方法を知りたい。
はっきり言わせてください。
冷たく扱われたら、あなたも冷たく返すべきです。
いきなりごめんなさい、ドキッとしますよね。しかし、強く主張したのにはワケがあります。
私はこれまで人の目を気にしたり、嫌われたくないといった思いが先行しすぎ、本当の自分を強く抑制してきました。
結果どうなったと思いますか?
心身ともにボロボロ。反論したいのに、嫌われたくない思いが先行し本心を出せない。自分自身が惨めになって、相手を恨むどころか、自分自身を恨んで生きる始末。もう私は私が何を考えているか分からなくなりました。
そんな生活を送っていた私は一つの教訓を見出します。それは「自分を犠牲にしてもぜったいに幸せにはなれない」ということです。
今回はその理由をご説明しますね。
目次
不安に打ち勝つには自分を安売りしない
自分を安売りすると、人に嫌われることが怖くなります。理由は以下のとおり。
不安から自分を守る=相手に従順でいようとする=嫌われることがますます怖くなる
不安から自分を守るのに相手に順応になると、人に嫌われることが怖くなります。
自分がやったことに対して、相手にイヤな顔をされるとひどく落ち込んだりしないでしょうか。自分が人に迷惑をかけることをとても気にしてしまうのではないでしょうか。
思い込みが激しいので辛い。どんな改善方法があるかご紹介します」
人に嫌われるかもしれない!というのはそもそも思い込みです。そんな思い込みの辛さを改善するためにはどうすればいいか?という記事も書いています。よろしければどうぞ >> 「
あなたは相手を想って奉仕しているはずなのに..。不条理な世の中ですよね。その原因を真剣に考えたことがあるのですが、一つの原因が分かりました。それは以下のようなものです。
相手に従うのが心の習慣になっている
相手と自分。どちらが要求してどちらが従っても良いはずなんですが、相手が要求して自分が従うのが当たり前になっているのです。
こうなると、相手の言いなりになっていないと、何か悪いことが起きるのではないかという不安と戦うことになってしまいます。
自分が人に迷惑をかけることを過剰に恐れる。だけど、人が自分に迷惑をかけることを抗議できない。
この心の習慣ができあがってしまう理由は、あなたが不安から逃れるために自分を安売りしてきてしまったことによるものです。
あなたが犠牲をはらっても不安がなくなることはない
あなたが犠牲をはらっても良いことはありません。
あなたが犠牲をはらえば、相手はあなたをいい人と思うどころかあなたを軽くみるようになります。
あなたは誰かに頼みごとをすることができないかもしれません。しかし、相手はあなたにどんどん頼みごとをしてくる。
そしてあなたは無理して相手に尽くす。冷静に考えてみてください。
それっておかしくないでしょうか。
「あなたが犠牲を払うから、(あなたは)幸せになれないのです。」
これはポーランドの哲学者であるタタルケヴィッチによる名言です。
まさにその通りで、不安から従順になることであなたは相手に好かれようとしているかもしれません。しかし、相手はそれを都合のいい時だけ搾取し、そそくさとあなたのもとを離れるのです。
デザイナーの私の場合、昔「無償でデザインしてよ」とよく頼まれていました。嫌われたくないという想いが先行した私は、渋々そのお仕事を受けたのですが、次になんと彼は、彼の知り合いを引き連れ「この人のもデザインしてよ」と頼んできたのです。
「断ったらこの知り合いからも嫌われる」と、さらに無償で奉仕をし続け…結果、あれから連絡はありません。所詮そんな関係だったわけです。
そんな経験から強く言えることがあります。
あなたが犠牲をはらったことで、相手にいい人と思われることを期待しているかもしれません。しかし多くの場合はその逆です。相手はあなたを都合の良い人間としか思っていないのです。
心身ともにボロボロになったあなたへ
あなたはこれまで、誰かに従順に生きてきたかもしれません。人に嫌われたくないから、相手に奉仕し続けてきたかもしれません。
しなくてもいい仕事をしてきたかもしれませんね。やりたくないことをやらされたかもしれません。
相手が望んでいないこともしてあげたりしたかもしれません。やりたくもないことをやってきたかもしれません。
結果、どうですか?
あなたは人から好かれるようになったでしょうか。気持ちが楽になったでしょうか。
あなたは一生懸命、相手のことを想って奉仕を続けてきたかもしれません。笑ってほしくて、自分のことよりも相手を優先してきたかもしれません。そうしてあなた自身が笑うことが少なくなってきたかもしれません。
今している仕事には満足していますか。不満に溢れていませんか?
あなたのいる学校は過ごしやすいでしょうか。頭を抱えて悶絶することはないでしょうか。
朝が怖くないでしょうか。月曜日に恐怖感を感じないでしょうか。
あなたは必死に生きてきました。自分を犠牲にして、誰よりも必死に。
相手に従順になってきたことで、あなたに良いことはあったでしょうか。あなたが心身ともにボロボロになったことで、何か報われたでしょうか。
記事を書いていて、過去の自分に当てた手紙のようで涙が出てきそうです。
もうあなたは自分を安売りしないでいいのです。相手のために、自分を犠牲にする必要もないのです。
自分を犠牲にすれば、そんなあなたをみて相手は自分自身をさらに過大評価しはじめるでしょう。
そうなってしまうと、もっとあなたが苦しむことになるのです。もうそんな負のループは終わりにしましょう。
冷たくされたら、あなたも冷たく返せばいい
あなたは犠牲をはらってまで従順にある必要はありません。
素直な人は、優しい人から尊ばれるが、不安から従順になる人は相手からは尊ばれない。それは誠に人生の悲劇というべきであろう。
これは、私が自分の不甲斐なさに落ち込んでいる時、心の支えになってくれていた加藤諦三の「不安のしずめ方」での一説です。
不安から自分を守るために犠牲をはらっても、あなたが幸せになることはありません。
「ごめん、後にしてくれる?」そう冷たくされれば、あなたも冷たく返せばいいのです。
今日から、新しいあなたになりましょう。
自分を犠牲にして、相手に従順した生き方をすることはやめましょう。
何もしないあなたを好いてくれる人はいるのです。 >>関連記事【人見知りのあなたへ】他人はあなたのことを一切気にしていない本当の理由
最初は難しいかもしれませんが、コツがあります。
それは「不安を抑制するために相手に奉仕しようとしている自分に気づくこと」です。
自分のやりやすいやり方で構いません。本を読んで自己啓発してもいいし、ノートに自分の考えを書いてみてもいいですね。自分なりの方法を模索してみてください。
> また不安の正体を書いた記事もあります。こちらも参考にどうぞ。「【不安の正体】自信をつけて不安を解消することは間違い?不安との付き合い方」
今回は以上です。ぬえ(@deepspaceout12)でした。