こんにちは、大勢の人の前にたつと途端にパニック障害が発動してしまう、ぬえ@deepspaceout12です。
話を進める前に、そもそも「パニック障害」とは
震え、息苦しさ、めまいなどの体の異常など、突如強い不安感に襲われる症状
のことです。
以前、たまたま読んだ書籍から「パニック障害には気功エクササイズで改善する」との記述を見つけ、いろいろと調べていました。
その後、ものは試しだとのことで、その気功エクササイズなるものを試してみたのですが、割と驚くくらい効果を感じられたのでご紹介させてください。
しかしその前に、気功発祥の地、本土中国における「気」の概念、及び心気体について説明がなければいけません。
そちらをまず先に説明させてください。
スポンサーリンク
目次
パニック障害の治し方には『気功エクササイズ』がいい?

そもそも「気功エクササイズ」なるものを知ったのは本書からでした。
著者のあんどうよしみさんによれば、とある内気功エクササイズでパニック障害を改善することができるのだとか。
「気功・エクササイズ・ヨガ」なるものとは、無縁の生活を送っていた私からすれば

と、なかなかの偏見でスタートしたのですが、本書を読み進めてみると割と医学・精神学問などの理にかなった説明が多く、次第に好奇心をくすぐられたのです。
そんなに言うなら、やるしかないよね。そんな感じでまずは、「気功とはなんぞや?」ということから調べまくることに。
気功とはなんなのか?
気功をご紹介する前に、本土中国における「気」の概念を説明しなければいけません

ちょっとざざっとご紹介しますね。
「病は(気)から」の理由について
中国では、人体における「気」を「チー」「QI」と呼び、中国医学において、「気」は人体を校正する基本的な物質とされているそうで
例えば中国医学の文献では「気」は以下と定義されています。
人の生あるのは、すべてこの気に頼るものである。
『類経』 / 張介賓 著 : 引用

人は(心と気と体)で成っている。
{パニック障害を治す気功心法} / あんどうよしみ 234P : 引用
中国医学では、心と体を繋ぐ為、それらを循環させる為に「気」があり、私たち人間は、「心」「体」「気」の3つでできていると考えられています。
つまり、簡単に説明すると、人というのは以下の3つからできているということ。
- 心= 精神 意思 意識
- 気= 命 生命 エネルギー
- 体= 手足 骨 血液 体液
これら3がそれぞれ独立しており、このどちらもかけると病にかかるのです。
例えば気=エネルギーがあって、体=手足足腰は丈夫でも、心=精神がどんよりしていては病んでしまうといった感じですね。
これらの3つ関係性をあんどうよしみさんは以下のように説明します。
死ぬまで離婚できない夫婦

中国医学の五臓について

引き続き、「心と体と気」この関係を中国医学から読み解いていきます。中国医学では
- 内臓器官の気
- 血の陰陽
これら2つのバランスを人体の基礎として、感情はこれらを導くと教えられているそうで。つまり要約すれば、私たち人の感情は、内臓器官と非常に密接な関係性にあるということです。
ちなみに「五臓」とは以下の5つの総称です
- 肝臓
- 心臓
- 脾臓(ひぞう)
- 肺臓
- 賢臓
中国医学では、「五臓は五気に転化して、怒喜思悲恐を生ずる」と教えられているそうで、つまりこれら5つの臓は、そのままそれぞれの感情に転化するということ。
もっと分かりやすく説明すると、気と体は以下の関係性ってこと
怒気(イライラ)= 肝臓
喜気(喜び、楽しさ)= 心臓
思気(思う、考え、)=脾臓(ひぞう)
悲気(悲しみ、心配)= 肺臓
恐気(恐れ)= 賢臓

中国医学の「五情志」の教えを頭に入れておくと、自分の心理状態をチェックするときのものさしになりますし、感情の乱れを把握するのにも役立ちそうですよね
「病気をしても病人になるな」の意味
この言葉は中国医学において大原則とされている言葉だそうで
- 病気とは体の病のこと
- 病人とは心の病
つまり「心の病気は自分で治せる」。これが中国医学、主に心理治療の分野において大原則とされています。
私も図書館で関連書籍を読み漁っていたとき、思わずハッとしてしまいました。
これまで、薬とか、人間関係とか、周りにあるもので現状を変えようとしてましたから..。
要するに、気を養うことで、心と体が繋がり、体も元気になることで、パニック障害も緩和する。
これがあんどうさんが考える気功を使ったパニック障害改善のコンセプトだそう
私も、ここまで調べてとても納得できた部分もあり、早速気功エクササイズを実践してみることに。
【パニック障害の治し方】気功エクササイズの方法とは?

あんどうよしみさんによる気功エクササイズは、中国国家レベルの医師による鑑定を受けたものであり、学問の分野に入るレベルのもの。

エクササイズの種類は多いので、特に効果があった2点をご紹介します。
他も気になる方は本書をご参照くださいね。
パニック障害の治し方その1 : 丹田(たんでん)マッサージ
パニック障害発症時、応急処置の気功として効果があるものです。
丹田(たんでん)とは、へそ下5センチくらいのあたりのこと。(基本的に気はここに貯めるようにするんだとか)
やりかた
- 椅子に座り、お腹を伸ばすようなリラックスした姿勢になります。
- 腰にクッション入れるとなお良いですね。
- 両手のひらを丹田にあて、時計回りに36回ゆっくりさすります。
- 疲れた時は丹田に手のひらをおき、意識を手のひらに集中させるのがコツです
パニック障害の治し方その2 : 天堂
がやがやしたお店や、人混みのひどいカフェで急にめまいや吐き気が襲ってきた場合、この天堂という気功エクササイズが効きます。

やりかた
- まず椅子に座り、前かがみにます。
- 片方の手でこぶしを作り、もう片方の手をパッとひらいた上にポンとおいてください。
- そのこぶしに、顔のひたいをつけ、頭をささえる形にしましょう。
- そしてゆっくりと深呼吸をしましょう。(目をつぶると効果的)
これら2つの気功エクササイズを一ヶ月試してみたのですが、驚くことに..これまで薬がないと手がプルプル震える病(尋常じゃないくらい)が結構緩和したんですよね。
ドキドキはするんです、だけどなんだかそれを冷静にみている自分がいるような感じ。手が震えないだけでだいぶ心が落ち着きます。
気功なんてうさん臭いものだと思ってたけど

前述の通り、正直に告白すれば私はほんの最近まで「ヨガ」「気功」なる分野に不信感を抱いてました..。
というのも、理由は単にちょっとうさん臭いというだけなのですが….
「パニック障害を治す気功心法」では次のような一節があります
「関心を持つ」とは、心にかけるということです。心にかけるということは、気づき、気配りをするということです。「気は共振する」という気の原理から見れば、人に関心が持てる人は、自分にも関心が持てるということです。
「関心を持つとは、心にかけること」
すっごいハッとしました。確かにその通りだよなって。
すぐ人に頼る人って、すぐ人のせいにする人でもありますよね。幸せかどうかは「心のあり方」で決まる…本書を読んで確かにその通りだなと強く感じたのでした。
*終わりにまとめ : 本記事を書く上で参考にした書籍は以下です