仕事でうっかりミスが多い。頑張ってるはずなのに、なぜか見落としばかり。完璧を目指してミスのないように心がけているのに、なぜいつも中途半端なミスばかりするんだろう?
こんにちは、ぬえです(@deepspaceout12)
ADHDの多くが「完璧主義」であるといいます。
全てにおいて完璧を目指してしまう。小さなミスが許せない。なのにしょうもないミスを連発…。もう嫌になっていつも中途半端なところでやめてしまう..。

今回はそんなあなたのために、「完璧主義を捨てる方法」について考えてみました。
厄介な完璧主義を捨てることで、こだわりすぎて大事な部分の見落としも少なくなり、仕事でのミスも減るでしょう。
「これって私のこと?」
と感じた方は読み進めてみてくださいね。
目次
ADHDの完璧主義を捨てることを勧める理由

さて、読み進めてみたのはよいものの
あなたは、「完璧主義」が、なんでも中途半端になってしまう根本的な原因だということを、分かっているのではないでしょうか?
そして心の奥で、「そうは言っても完璧に全てをやらないと気がすまない」と思っている。
どうでしょう?心当たりはありませんか?
というのも、私がまさにそうだったからです。なので気持ちがとても分かります。
ではなぜ、私が完璧主義をやめることを勧めるのか。
それは、完璧主義を捨てることで私の身に
「たくさんのことを諦めると案外、物事を継続させやすくなる」
「できない日を必要以上に悔やむことがなくなる」
といったようなことが起こりました。
できなかったことを悔やむのではなく、できたことに目を向け続ける。これが、私なりの完璧主義をやめる一つのメンタルハック方法です。
そうなることで、その時見なければいけない部分に、しっかり目を向けることができるようになり、仕事でのミスも減るようになってきました。

ADHDの完璧主義はミスをたくさん誘発してしまう

完璧主義であればあるほど、知らないうちに自分自身をがんじがらめの状態にしてしまいます。特にADHDのあなたの場合は、その傾向が強いのです。
まず私の経験を例にしてみましょう。
TODOリストを導入してすぐ挫折した話
自分の「完璧主義すぎる性格」に嫌気がさしていた頃、とある本で「TODOリストでタスク管理をすると完璧主義な性格は緩和する」との記述を見つけ、TODOリストを作成することにしました。
まず無印良品のTODOシートを買いました。
優先順位の高いものは赤色のペンで書き、優先順位の低いものは青色のペンで書くことにしました。その日のうちにやらなければいけないものは、黄色で星マークをつけます。
など、自分なりのルールをどんどん構築していきます。
しかしどうでしょう?
実際にやってみると、赤色のペンが見当たらず、代わりに青色のペンを代用して使ったりして、優先順位がバラバラで管理のしようがなくなったり。TODOリスト自体を無くしてしまって、もう一度購入して作り直したり..などなど。

こんな経験を何度も繰り返し、次第に何かにチャレンジする意欲すら失われ、自尊心を削り取られていくのです。
おそらく、これを読んだあなたも思い当たるふしがあるのではないでしょうか?
人よりこだわりが強く、最初の意気込みは誰にも負けない。だけど、そのこだわりが強すぎて、後になると収拾がつかなくなり、めんどくさくなって終了..。
頑張っているのにどうして私っていつもこうなの!
そんな苛立ちはどこに届くわけでもなく、ブーメランのように自分に返ってくる。「もう私ってダメだ」と自分自身を責め続ける毎日…。
さて、ここで一つ考えてみましょう。
その「結局できなかった」ことに対して、あなたがあなたを責める必要性はあるでしょうか?
あなたがあなたを必要に責める必要なんてなかった?
先ほどの私のTODOリスト挫折の場合で考えてみると、
赤ペンで書くべきことを、青ペンで書いてしまった→優先順位は分からないけど、タスク管理は問題ない。
TODOリストを無くしてしまった→もう一回書けばいい。
と、必要以上に自分を責める必要などどこにもないことに気がついたのです。
ADHD特有の「完璧主義だけど完璧にできない」という悩みの根元には、自分自身を許せないことがあります。
そして、その許せない理由に、自分独自のルールを設けていることが原因となっています。
自分独自のルールって何?
なんども私情の話で申し訳ないのですが、私の場合の例を少し解読してみましょう。
赤色のペンで書くと決めたことを青色のペンで代用した。後日それが許せず、一から全部書き直した。
これは、「優先順位が高いものは赤色で書く」という自己ルールを侵害したことによる行動です。
ADHDの人の場合、自己のルールに一つでも違反していた場合、全てを投げ出してしまいたくなるくらいの衝動的な気持ち悪さが発生します。
これが定型の人の場合、同じように青色のペンで代用したり、書き込んだ文字が気に入らなかったりすることもあるでしょう。しかし、彼らの場合は「多少の不快感」はありますが、投げ出したくなる程ではありません。
ADHDにとって非常に厄介なのはこの「衝動性」です。この存在といかに付き合うかが、重要な鍵となってきます。
「もう嫌!」という衝動性との付き合い方を考える

多くのADHD者が、自分のできなさに、自分自身を責め続け、自尊心を失っています。
しかし、あなたの「もう嫌!」という衝動性との付き合い方を見直すことで、完璧主義な性格を緩和することができます。
そうすることで、自尊心をすり減らすこともありませんし、もっと自分を好きになれるようになります。
では、具体的にどうすれば良いのかをご説明しますね。
あなたを許せるのは、あなただけ
あなたの衝動性を緩和する一つの方法として、「あなた自身をあなたが許す」といったものがあります。
自分を許すとはどういうことでしょうか?
私の例をとって説明してみますね。
赤色のペンで書くと決めたことを、青色のペンで書いた。
簡単に言えば、上記の私の行為を「しかたがない」「まいっか」の一言で片付けてしまうのです。
こんな忘れっぽくて何も続かない私だけど、TODOリストに記入したこと自体、すごいことだよ。やるね私。と、意識的に自分の行為に対して寛大になってみるのです。
確かに、優先順位は分かりにくいTODOリストかもしれませんが、やるべきタスクは明確に分かるようになりました。字の汚さも、内容がわかれば関係ありません。そういった一つ一つのできたことに対して、しっかり目を向けていくのです。
そうすれば、小さな自信になりますし、コツコツ積み重ねていくことで生産性も上がり、やる気も湧いてくるでしょう。
もう一度ここで考えてみましょう。
あなたが何かをやろうとした時、いつも中途半端に終わってしまう原因はなんだと思いますか?
普通の人ではありえないミスをしてしまったり、他の人がこだわらないことに時間を割いてしまったり、笑ってしまうようなうっかりな出来事が、あなたの自尊心を削ぎ落としているのではないでしょうか?
そして結果的に、自分が嫌になって始めたことをやめてしまう。
一度、それらを全て寛大に受け入れてみてください。
ミスしたっていいんです。
一つ一つ、意識して許していくことが、完璧主義をやめる一歩となります。
無理せず自分のペースでやることです。そうした成功体験を積み重ねていくことで、「これで大丈夫」と完璧を捨てることができるようになります。
自分をどんどん許して行くことで小さなミスも減るかもしれない
最初から、ガッチガチのルールを作っても、結局「もう嫌!」と投げ出したくなってしまいます。ルールを作ってる時は楽しいんですけどね。だけど、できないなりに地道に一歩一歩進んでいく方法の方が確実にいいですよ。
自分に対して厳しくすることは素晴らしいことですが、自分に一番優しくできるのは自分だけです。
初めは、なかなか意識改革が難しいとは思いますが、続けた先にある完璧主義を脱する未来を想像しながら、「自分を許す」ということを頑張って続けていきましょう。
いつものように無理して続ける必要もありませんよ。難しい時は「まあいっか」と、軽い気持ちで向き合うと良いと思います。

それでは、最後までお読みくださってありがとうございました。