ぬえです(@deepspaceout12)
この記事では、下記のような人に向けてます。
デザイナーの働き方の種類を知りたい。
それぞれのメリット、デメリットを知りたい。
今回は、フリーランスのデザイナーを目指す方に向けて、現役フリーランスデザイナーとして働く私が、デザイナーの働き方の種類と合わせ、
「フリーランスのデザイナー目指すなら、デザイン事務所で経験積むのをおすすめしますよ」
という話をしようと思います。
目次
私はフリーランスのグラフィックデザイナー

まずは、私の仕事の話をさせてください。
現在フリーランスのデザイナーとして働いています。
地方のデザイン事務所で5年半ほど働いた後、独立しました。
私が短期間で独立できた理由
私は5年半ほどで独立しました。
周りからは比較的早いほうだと言われます。というのも、デザイナーとして独立するためには、10年以上経験が必要だと言われているからです。
そんな中、短期間で独立を決心できたのは訳があります。
それはデザイン事務所で、経験とスキルを短期間で習得できたからでした。
将来、フリーランスのデザイナーとして働きたい場合、まずデザインの現場に立つことを求められます。
デザイナーは、主に3種類の働き方があり、それぞれに特徴が違います。
これらをまずご説明しましょう。
デザイナーの働き方について : 3種類

デザイナーの働き方は、大きく分けて3つ。
- 企業の専門部署に属すインハウスデザイナー
- 制作会社&事務所に属すデザイナー
- 自由な働き方のフリーランスデザイナー
これらを、メリットとデメリットに分け、簡単にご説明しますね。
企業の専門部署に属す : インハウスデザイナー
- 社内の専属デザイナーのこと。
- 基本的にデザイン業に終始し、人との関わり合いは薄い。
- 給与や福利厚生面は整っているけど、刺激は少ない。
インハウスデザイナーとは?
インハウスデザイナーとは、メーカー、企業に採用される社内デザイナーのこと。主に自社が制作するサービスやプロダクトなどのデザインを担当します。
メリット : 与給与や福利厚生面が優遇される
一般的に労働条件は良いのが特徴です。労働時間も決まっており、定時に帰れることも多いでしょう。残業などもあまりないです。
また、給与や福利厚生面、ボーナス面が整っているため、求人が多いのが特徴。そのためローンを組みやすい環境にあります。
デメリット : 基本的に社内にこもりっぱなし / 刺激少なめ
規模の小さい企業の場合、専属のデザイナーの数が少ない場合があります。そうなると、身内で情報共有をしたり、知識の交換をすることが困難です。
また、大きな企業であっても、専属デザイナー以外は、デザインに関する専門知識を持ち合わせていない人が少ないことが多いです。そのため、大体のインハウスデザイナーは、独学で知識を蓄えなければいけない傾向にあります。
一つのブランドを長く育てるというインハウスデザイナー。務める企業によっては、新たな知識を吸収する機会も少なく、それに耐えられない方には厳しいでしょう。
個人的な話 : インハウスデザイナーとして働いていた友人の話
同期の友人で、インハウスデザイナーとして7年勤め、独立した人がいます。
向上心のある人で、いつも新しいことを学ぼうとするスタンスなのですが、勤めた企業が閉鎖的すぎて、辛かったと会うたびに言っていました。
よく耐えたなと思ったのですが、安定を求めたい。というのが第一条件としてくる人の場合は、インハウスデザイナーはいいかもしれません。
しかし、自分を磨いて常にアップデートしていきたい、と考える人には、少々閉鎖的すぎる環境かもしれませんね。
制作会社、デザイン事務所のデザイナー(私が下積みした形態
- 激務と低賃金。
- それに引き換え大きな経験&スキルを習得できる。
モノづくりの現場に一から参加できる。
社内はほぼデザイナーで構成されています。デザインの依頼主であるクライアントありきで仕事が発生します。打ち合わせや企画段階から、積極的に参加でき、一からものづくりに携わることができます。一般的なデザイン事務所といえばこの形態でしょう。
インハウスデザイナーに比べ、はるかに学ぶ点が多いです。もし将来的にフリーになりたいのであれば、デザイン事務所や制作会社で経験を積むと良いでしょう。
想像以上の激務
基本的に朝から晩まで働くところが多いのが特徴です。ボーナスや給与面での期待はあまりできません。デザイナーを志し就職した際、多くの人が脱落します(何人も見てきました。
自由な働き方のフリーランスデザイナー(現在の私の働き方)
- 自分にあった働き方
- 自分次第で稼ぎが増える
- 企画から制作まで全て自分で決められる。
自由な働き方 / 人間関係にも悩まされない
フリーランスの最大の特徴は、自分で働く場所、時間を決められること。自宅で作業してもいいし、どこかオフィスを借りるのもよし、カフェを転々としてもいいでしょう。
また、自分一人しかいないため、煩わしい人間関係から解放されます。フリーランスの大きな特徴でしょう。
孤独と隣あわせ / 動かないと収入無し
会社に属していれば、収入は毎月振り込まれますが、フリーランスはそんなに甘くありません。自分が動かないと、収入は発生しません。
代理店と契約して、コンスタントに仕事を回してもらうか、自分から営業に回って仕事を取ってくるか、ネットで探すか..方法は今の時代はいくらでもあります。(自分の行動次第で、稼ぎが大きく変わるとも言えます)
また、フリーランスには社会保険がありません。ですので、保険に加入する必要があります。さらに、仕事も自分から取ってくる必要があります。相談する上司もいません。頼れるのは自分だけです。孤独に耐えられる精神力が必要になってくるでしょう、
世の中のフリーランスに全て共通することですが、健康面は非常に気をつける必要があります。なぜなら社会保険がないから。万が一病気になってしまった場合、仕事が全てストップしてしまい、クライアントに迷惑をかけてしまうことになります。
デザイン事務所で経験を積むのが手っ取り早い理由
フリーランスのデザイナーとして将来独立することを考えているなら、デザイン事務所で下積みするのがいいです。
ですが、これはすべての人に言える話ではありません。
まず、デザイン事務所の業務は、想像しているよりも過酷です。
定時に帰れないのは当たり前。残業は毎日のようにあり、ボーナスもなければ、休日が急に仕事になったりもします。
ここだけ聞くと、ブラック企業じゃん!と思われるかもしれませんが、もしあなたが仕事において、「定時で帰りたい。土日は休みたい。」を絶対条件とするなら、デザイン事務所はやめておいた方がいいでしょう。
世間一般的には、デザイン事務所はブラック企業です。
激務という環境で日々を過ごしたくないなら、インハウスデザイナーを目指しましょう。安定があると思います。
ですが、ここまで読んでくださっている方は、怖いけど将来フリーのデザイナーを夢見る方のはず。そんな方のために、もう少しご説明しますね。
フリーランスは辛い
フリーランスと聞くと、自由で楽しそうといったイメージがあるかもしれません。
私もそんなイメージに魅了され、勢い余って独立しちゃいましたが、フリーランスってすごい辛いですよ。
収入面、健康面、税金面、保険面..会社員だとある程度会社から保証されていましたが、フリーランスになれば、全て自分で行わなければいけません。
あと何年、この不安と戦わないといけないんだろう?
そんな想いが頭の中にずーーっとある状態です。それが頑張る原動力にならない人は、やめたほうがいいかもしれませんね。
終わりに : デザイナーの仕事はやっぱり楽しい
最後はやはりこれに尽きると思います。
自分の頭で考え、思考し、それを形に起こす作業は、想像以上に楽しいものですよ。モノづくりが好きな人には分かると思いますが、デザインの仕事では、常にこの創造性が求められます。
また、自分の作ったものが、世に出た場合、
それらが人の目にふれたり、使用されたり、目に見えてそこに存在していることから、手がけた仕事に対しての満足度が非常に高いのです。
自分の仕事が世に残り続けるってすごく嬉しいことですよ。
以前の職場では、プロダクト関係の仕事が多かったので、パッケージデザインなどをよく担当していました。手がけたお酒のデザインや、食べ物のパッケージデザインなどが、お店に並んでいるのをみて、思わず眺めちゃったり。嬉しい瞬間です。
デザイナーは働き方が自由
デザインの仕事は常に需要があります。
IDEASITYさんの「機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事のランキング」では、将来なくなってしまう仕事が紹介されていますが、私はデザインという職もなくならない仕事の一つだと思っています。
デザイナーは常に人間の創造性を求められます。この世の中のものは、全てデザインされています。そのことを考えると、デザインの重要性が分かりますよね。
新しいものが誕生すれば、それはデザインされたものです。デザインがなくなってしまうと、世の中のビジネスも成立しないでしょう。
また余談ですが、経済産業省(http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/human-design/toukei.html)によれば、全国のデザイナーの数は約16万人以上だといいます。(平成21年調査)現在はwebが普及して、WEBデザイナーの数も増えていますので、もっと多そうです。
これからもその数が多くなっていくでしょうね。
是非、自分に合った働き方を検討してみてくださいね。
それでは、最後までお読みくださってありがとうございました!
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