
久しぶりにやります。『最近読んだ本』2月版!長らくご無沙汰だったので、ピックアップする書籍には去年の後半に読んだ本も含まれますのでご了承ください。

あなたの本選びの参考になると、うれしいです✤
目次
- 最近読んだ本 2023年2月号
- 現代思想 2023年2月号「〈投資〉の時代」
- 『kotoba 2022年冬号』
- 『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』 / 内田 樹
- 『正義を振りかざす「極端な人」の正体』 / 山口真一
- 『ひとの気持ちが聴こえたら:私のアスペルガー治療記』
- 『 発達障害「グレーゾーン」』
- 『自信をもてない人のための心理学』
- 『映画を早送りで観る人たち』
- 『タコの心身問題』 / ピーター・ゴドフリー=スミス
- 『堕落論・日本文化私観』 / 坂口安吾
- 『本を読む人』
- 『イメージ人類学』/ ハンス ベルティンク
- 『論理病をなおす!処方箋としての詭弁』 / 香西秀信
- 『本を読む本』 / J・モーティマー・アドラー
- 『猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか』 / 斎藤環
- 『芸術とは何か』
- 『手仕事の日本』
- 『書物の本』
- 『哲学トレーニングブック』
- 『科学の方法』
- 『快感回路』
- 『インターネット・ゲーム依存症』
最近読んだ本 2023年2月号

※2022年時点の我が家の本棚の一部

現代思想 2023年2月号「〈投資〉の時代」
現代思想 2023年2月号「〈投資〉の時代」を読んだ。資本主義と向き合うためのキーワードに溢れた内容で、色々と示唆に富み考えさせられる。中でも宮本道人さんの『SF投資の時代』という論考はたいへん興味深く、SF小説をもっと意識的に読まねば! という気持ちにさせてくれた📖 pic.twitter.com/kUvjlhZpRk
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) February 7, 2023
『kotoba 2022年冬号』
『kotoba』の46号(2022冬号)のテーマは「独学」。
私も現在進行形で色々と独学しており、たいへん興味深い特集でした。「独学」と一言でいっても、寄稿者によって切り口が多様で方法論もバラバラなのが面白かったです。「独学法に正解はないのだな」ということを教えてくれた気がします。


独学には確かに色々なリスクがある。それでもお勧めする理由は、全てを自分で選び、結果を受け入れ、誰にも縛られず、「選びし者」として生きていけるからである。誰かに「選ばれる」こと、そして次の誰かを「選ぶこと」、その地位に至ることだけが人生の喜びではない。『kotoba』46号 <吉田武>
独学は年齢に頓着しない楽天家のものである。若齢でも高齢でも、自分の人生を変えることに遠慮は要らない。畢竟(ひっきょう)ゲームは虚無である。人生はゲームではない。『kotoba』46号 <吉田武 / 「独学とは再帰なり-<12>選びし者として生きる」>
『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』 / 内田 樹
幼少期の頃、「勉強して何の意味があるのか」と常に疑問に思っていました。だって先生の話をまじめに聞いても、宿題をちゃんとやっても、目に見える対価はすぐ貰えません。すると「勉強」なんてものは、コスパのわるいものとなってしまい、必然的にそうした行いから遠ざかるようになったんです。
著者がいう「学ばない子供たち」とは、まさにかつての私です。本書では終始、「教育とは等価交換ではない」と論じます。私達はお金を払えばすぐにサービスを享受できる生活に慣れ親しんでいます。等価交換は社会の隅々までいきわたり、ついには教育現場にも侵食したと本書では解説しているのです。

若い人がよく言う「クリエイティヴで、やりがいのある仕事」というのは、要するに、やっている当人に大きな達成感と満足感を与える仕事ということです。→でも、「雪かき仕事」は、当人にどんな利益をもたらすかではなくて、周りの人たちのどんな不利益を抑止するかを基準になされるものです。だから、自己利益を基準に採る人には、その重要性が理解できない。(内田樹『下流志向-学ばない子どもたち、働かない若者たち』 第3章 労働からの逃走 P129)
『正義を振りかざす「極端な人」の正体』 / 山口真一
SNS内で日々勃発する誹謗中傷、炎上など、ふと目にすると疲弊することが多いです。気にしなければいいのですが性格的にそうもいかず、夜が寝付けなかったりする始末。
SNSとの向き合い方をもっと考えなければ。そうした使命感の元、手に取った本でした。問題定義が素晴らしく、またその対策法も興味深いものでした。健全なネットリテラシーを身につけるための必読書だと個人的に思います。
SNSでは「白か黒か」のような、極端な二項対立が日々勃発しているので、私はそれが世論の意見を反映してるんだと思ってた。だけど本書にある「炎上に加担してるのはごく一部の<極端な人>である」という指摘と、それを支えるエビデンスを読み、安心すると同時になんとも複雑な感情を抱いた。
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 2, 2021
『ひとの気持ちが聴こえたら:私のアスペルガー治療記』
『ひとの気持ちが聴こえたら:私のアスペルガー治療記』という本を最近読んだんだけど、かなり良かった。特にASD気質の人に読んでほしい。共感や示唆に溢れてて、グッときます。(わたしがそうだった) #ぬえBooks pic.twitter.com/nWN1E9nNnU
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) January 23, 2023
『 発達障害「グレーゾーン」』
『 発達障害「グレーゾーン」』面白かったです。著者は精神科医の岡田尊司さん。彼の本は<他者の経験>ではなく、医学的見地から書かれた事例に溢れており、汎用性があるのが魅力。発達障害と診断が下りず、自分の特性に振り回され生き辛い方に、とてもおすすめしたい書籍です。#ぬえBooks pic.twitter.com/lcf5K3wAF4
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) January 29, 2023
『自信をもてない人のための心理学』
最近読んだ『自信をもてない人のための心理学』という本が、やさしさに溢れており良かった。思い悩んでいる人にぜひ読んでほしい。表向きは自己啓発書。しかし、この類によくある抽象的な要素は皆無。やさしい言葉で読者に寄り添い、自信をもつための具体的な道筋を示してくれる良書です。#ぬえBooks pic.twitter.com/co4WstU8EA
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) May 2, 2022
『映画を早送りで観る人たち』
先日出版された『映画を早送りで観る人たち』が、1日で読み切るくらいには面白かった。映像コンテンツを倍速視聴する当事者の声に基づき、現代消費社会の実態と社会背景を掘り下げる、といった内容です。倍速視聴というライフハックから、現代人の生きづらさが浮き彫りになるのは恐怖でもあり痛快だ。 pic.twitter.com/VNp0XQbbal
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) May 3, 2022
『タコの心身問題』 / ピーター・ゴドフリー=スミス
これから読みたい・気になっている本でもご紹介した、『タコの心身問題』。
読み物としてとても楽しいです。私達とは全く異なる進化を遂げたというタコのマインドは、とにかく異質で驚きに満ちてます。
そんな生物の生態を知ると、私達のマインドとは全く違う可能性がタコにはあるのだな~と感じて、なんだかワクワクします。
『堕落論・日本文化私観』 / 坂口安吾
今月の面白かった本→坂口安吾『堕落論・日本文化私観』
力強い言葉が多くて心にくるものがあった。武士道や皇軍精神はろくなもんじゃないと語る彼は、多分「何かを盲目的に信じ従うこと」に対して強い嫌悪をいだき、人々に警鐘を鳴らしたかったのだろうなと推測する。#ぬえBooks pic.twitter.com/giP09tpK1a— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 19, 2021
人間の根底にあるのは墜落でありながら、墜落しきることはできません。だからこそ、必死で生きる中でそれぞれの人生を生み出そうとしてきたのだと思います。
「生きること即ち青春は墜落と孤独を本質とする」そんな彼の言葉からは、厭世的でなくむしろ必死に生きようとする人への賛美であるように感じました。

生きる勇気を貰える良い本です。
『本を読む人』
80年以上前の本ですが興味深い。以下引用
教わることと言いなりになることはよく混同される。受け身で従順だと、教えやすいと勘違いされる。ところが教わることはむしろ極めて積極的な活動である。自分の判断を下さない人間は本当の意味で学び得ない。最も優れた批評家こそ最も良き読者である。p147 pic.twitter.com/x3Gf9XzXRU
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) November 24, 2021
『イメージ人類学』/ ハンス ベルティンク
最近「イメージ」というものに興味があります。
例えば「モナリザのサイズを思い浮かべてください」と質問されたとき、人によって思い浮かべるサイズが大きく違ってたりする。思い浮かべる「モナリザ」には共通点が多いのに、サイズはバラバラなのが面白いな~と思ってました。
イメージってなんなんだ?そんなことを考えてた時にたどり着いたのがこの本です。
まず問題提起が非常に良いです。
この本の問題提起が刺激的かつ面白い。難解なのでまだ2%くらいしか理解できてないと思うけど、繰り返し読みたいと思える本でした。<ハンス・ベルティンク『イメージ人類学』> pic.twitter.com/av8tMBHPEr
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 18, 2021
『芸術とは何か』 / 池上保太 (著), スーザン・クナウト・ランガー (著)
これ難解だけど面白かった。絶版になってるらしく、ゲットできてラッキーだったと思う。これを機に、昔読むのを挫折した、同じ著者の『シンボル哲学』にもう一度チャレンジしてみようかな。 pic.twitter.com/Fg1j61vwQJ
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 10, 2021
『論理病をなおす!処方箋としての詭弁』 / 香西秀信
香西秀信の「論理病をなおす!」の切り口が面白い。まだ読んでる途中ですが、「今月読んだ、面白かった本」でレビュー書く予定。 pic.twitter.com/6328XywOhs
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) November 23, 2021
『本を読む本』 / J・モーティマー・アドラー
80年以上前の本ですが興味深い。以下引用
教わることと言いなりになることはよく混同される。受け身で従順だと、教えやすいと勘違いされる。ところが教わることはむしろ極めて積極的な活動である。自分の判断を下さない人間は本当の意味で学び得ない。最も優れた批評家こそ最も良き読者である。p147 pic.twitter.com/x3Gf9XzXRU
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) November 24, 2021
『猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか』 / 斎藤環
本日の衝動買いした本→『猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか』
序文で「猫を飼うのはおすすめしない」と強調し、猫について批判的に書いてるけど、どうやらこれは著者の皮肉らしい。要所要所に猫愛が溢れており、炸裂する「猫あるある」におもわず「分かる~」と笑いを堪えながら読んでる pic.twitter.com/kKaq6OP6zs— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 8, 2021
『芸術とは何か』
これ難解だけど面白かった。絶版になってるらしく、ゲットできてラッキーだったと思う。これを機に、昔読むのを挫折した、同じ著者の『シンボル哲学』にもう一度チャレンジしてみようかな。 pic.twitter.com/Fg1j61vwQJ
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 10, 2021
『手仕事の日本』
今月の面白かった本→柳宗悦『手仕事の日本』
日本各地の手仕事を紹介した本。昭和初期の日本には、こんなにも手仕事の豊かさがあったのかと驚く。初めて知った「技」ばかりでした。戦時中に書かれた古い本なので仕方がないですが、技が途絶えていたり趣を変えてしまったりする物も多いです#ぬえBooks pic.twitter.com/tp3OgvaXK2— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 12, 2021
『書物の本』
今月の面白かった本 → ヘルムート・プレッサー『書物の本』
古代から現代までの書物史(主にヨーロッパ)について書かれた本。粘土板から紙の本まで書物がどう発展してきたかが分かる。また、その発展の過程で生まれた「フォント」や「出版文化」についても書かれており、興趣が尽きない。#ぬえBooks pic.twitter.com/guJA2jEuXb— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 12, 2021
『哲学トレーニングブック』
今月の面白かった本 → 『哲学トレーニングブック』
難解な哲学書や論文と対話しながら哲学するとはどういう営みであるか?を著者の視点から解説していく。表題にある「トレーニング」はミスリードで、どちらかというとエッセイ。難解過ぎて挫折した哲学書にもう一度チャレンジしたくなった#ぬえBooks pic.twitter.com/ZifgB2JyfS— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 7, 2021
『科学の方法』
今月の面白かった本 → 中谷宇吉郎『科学の方法』
科学の本質をわかりやすい言葉で論じた本。「科学とは人間の思考形式に沿った自然現象を抜き出したもの」という箇所を読み、「あぁ、科学はある意味では哲学の一種なんだ」と感じました。学生の頃に出会いたかった..!とても面白い本です。#ぬえBooks pic.twitter.com/jgdGyjnB2A— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 5, 2021
『快感回路』
今月の面白かった本 →『快感回路』
良かった。印象的だったのは、新しい知識を得た快楽と、薬物・タバコなどの直接的快楽は、同じ脳内の快楽回路が反応してるって話。つまりは知的好奇心も依存症の基盤になりえるってことだろうか。悪徳ばかりが「快感」ではないのかも、と勉強させられる#ぬえBooks pic.twitter.com/yP8baBTYVc— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) November 20, 2021
『インターネット・ゲーム依存症』
今月の面白かった本 →『インターネット・ゲーム依存症』
面白い。「苦労せず報酬が得られるものは全てが麻薬になる条件を備える」という言葉を読み、マルクスの「宗教は民衆の麻薬である」を思い出す。神を信じない現代人は空虚から逃げるため、現代の麻薬(娯楽)に手を出しているのかも。#ぬえBooks pic.twitter.com/f4nz7MS07V— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) November 16, 2021
『階層化日本と教育危機 / 苅谷 剛彦』
この本の指摘にはドキッとする。
特に「人は外在的な目標を持ち行動するより、自分の興味・関心に従う」という部分。つまりは、社会的に有用であることが認知されていたことだとしても、「わたし的に見て」有用性を感じなければ、棄却できるということ。それはある種、手荒な価値づけなのかもしれない https://t.co/OX3r5ke4G3
— ぬえ@ グラフィックデザイナー (@deepspaceout12) December 1, 2021









