
2021年に入ってから、クラウドワークスを本格的に頑張ってみたのですが、3月の収入が20万を超えました。
※クラウドワークスでの報酬画面

これまで直クライアントのお仕事が多く、対面や電話での打ち合わせによるストレスが多かったんです。
クラウドソーシングでは、基本はテキストベースで受注からクロージングまで対応できます。これが精神的にとても楽でした。
この記事ではクラウドソーシングをやる上で行った準備・対策、困ったこと、そして次のために始めたことを書いています。
クラウドソーシングで稼ぎたい、打ち合わせや電話に依存しない働き方をしたい人のお役にたてれば嬉しいです。
私がクラウドワークスに求めたもの


簡単な自己紹介
私は発達障害(等級2)を持っており、その影響か電話対応がとにかく苦手です。厄介なのが、電話しながらメモができないこと。情報を聞き逃したり、聞き間違いもよく発生し、お客さんに迷惑をよくかけていました。
仕事での指示をうまく理解できない話について
【発達障害?】仕事での指示をうまく理解できない(改善方法)
対してテキストベース(メールだけでやりとりする)でのお仕事では、本来の能力を発揮できる人間でした。
おそらく、情報がしっかり残ること、返信に考える時間があることが大きな理由です。
こういった特性のため、言語処理をメインにした働き方を追求していくことに決めました。
電話に依存しない働き方を探した
そこで見つけたのが、クラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、お仕事の契約から受注、制作からクロージングまでの工程が全てオンラインで完結するのができるサービスのこと。
私は「全てオンライン上で完結する」という部分に、特に魅力を感じました。
①テキストベースで受注からクロージングまで完了するお仕事を経験したい
②新しいクライアントとつながりたい
③直クライアントとは別の副収入を稼ぎたい
上記のような目的で、私はクラウドソーシングに本格的に参入してみようと思い立ったのが経緯です。
クラウドワークスで稼ぐためにやってよかった準備・対策

ここからは、クラウドワークスでの案件獲得にあたり、事前にやってよかった準備や、役立った対策についてご紹介します。
①案件で消耗しないように制約を決めた
②応募する前に必ずクライアントをチェックした
②毎日募集している案件をチェックした
④応募の際、なにかプラスαの提案をした
それぞれを解説していきますね。
①案件で消耗しないように制約を決めた
クラウドワークスは誰でも簡単に利用できます。そのため、中には詐欺案件や低単価のお仕事があります。
そういった案件を受けると消耗が激しいです。詐欺案件(もしくは消耗案件)を避けるには、基本的に以下のような案件には応募しないのがよいでしょう。
・コンペ案件
・具体的な仕事内容が明記されていない案件
・スキルにならない案件(時間の切り売り)

コンペ案件には以下のようなデメリットがあります。
・競合がひしめいている
・デザインが決定される理由は「人の好み」であることが多い
・採用されたプロセスが一切見えない
・採用されないと無報酬
企画、デザイン、アイデアは知的財産です。このようなコンペに参加すると、時間と精神が削り取られた後、無報酬という悲しい結果にたどり着くこともざらです。
またコンペには、クライアントとの擦り合わせ時間がありません。そのため、採用者の好みで選ばれることが多いのです。そのため、デザイナー側としては学ぶことが少なく、消耗戦となりがちです。
②応募する前に必ずクライアントをチェックした
悪質な案件やクライアントは少数ですが、それらを見極めるためにはある程度リサーチしておいたほうが良いでしょう。
特に下記の項目をチェックしておくのが大事です。
・本人確認が済んでいるか
・記載してある会社・事務所は実在しているか
・クライアントの評価はどうか(特にコメント欄)
・発注率はどうか
数回詐欺のような案件に引っ掛かりましたが、大体上記の要素が悪かったです。(本人確認していない、記載してある会社が実在しない、悪い評価がある、発注率が悪いなど)
③毎日募集している案件をチェックした
クラウドワークスには、とにかく競合が多く存在します。中には一案件に100以上の応募があったりもして、その中の一人にならないと案件を獲得できません。
私の体感的には、10件~くらい応募して1件契約が取れるか取れないかの世界です。この競合過多の中で勝つには、とにかく応募数を増やすことが重要だと思います。
また、クラウドソーシングでは「即戦力」を要している案件が多く、そのため「即レス」は非常に重要です。公募した直後に即応募したり、提案文を送ったりなど、速さを重視すると採用される確率が高くなります。
④応募の際、なにかプラスαの提案をした
当時クラウドソーシング新規参入の私が、競合ひしめく中で採用されるには「何かプラスαの提案」が必要だと考えました。
例えば、「今回の案件に関しては、修正回数無制限でご対応します」というサービスをつけたり、納品までのスケジュール管理のため、スケジュール表を作って送ったりなど、とにかくGIVE&GIVE精神で動きました。
この1点だけ守れば大丈夫です。逆にこの1点が抜けると、自己満足の提案になってしまい逆効果です。
⑤その他細かな対策
案件探しには意外に時間がかかります。この作業には時給が発生しないので、いかに効率化するかが大事だと思ってます。
・提案するための文の型を作っておく
・応募するジャンルを2つ以内に絞る
上記のように、案件探しの時間を削る対策を行っておくとよいでしょう。
クラウドソーシングで月20万以上稼いで良かったこと

いろいろありましたが、特に下記2点が大きいです。
・電話対応をしなくても、誰かの役に立てることが分かった
・いままでやらなかった新鮮なお仕事に巡り合えた
①電話対応をしなくても、誰かの役に立てることが分かった
これまで私は「電話対応が苦手」な自分に対して、強い劣等感を持ってました。
電話ができないと仕事すらできない、と感じていましたが、クラウドソーシングではメールだけで受注からクロージングまで対応できます。
この経験により分かったことがありました。それは過去の私は「苦手と分かっているのに、電話対応が必要な環境に身を置いていた」こと、そして「その現状を変えようと行動しなかった」ことです。
個人的にはこれは大きな収穫でした。
まだまだ小さな実績ですが、なによりお客様に感謝されることが嬉しかったです。
②いままでやらなかった新鮮なお仕事に巡り合えた
いままで経験してこなかった、エキサイティングなお仕事を色々経験しました。
講師が授業で使うプレゼン資料のデザインや、とあるサービスで使用するUIデザイン、BtoB関連の広告など、学びのあるお仕事が多くとても幸運でした。
同じ場所に身を置き続けると、似たり寄ったりのお仕事しか舞い込んでこないので、こういう変化は楽しかったです。
クラウドソーシングで稼いでみて悪かったこと

もちろん良いことばかりではありません。クラウドソーシングを活用する中で、以下のような改善するべき点が出てきたのです。
①手数料が高い
②プラットフォームに依存している
それぞれ解説していきます。
①手数料が高い
とにかく手数料(システム手数料)がネックです。クラウドワークスでは、以下のように受注額に応じて手数料が引かれます。
システム利用料の割合
– 「10万円以下」の部分:契約金額の20%
– 「10万円超20万円以下」の部分:契約金額の10%
– 「20万円超」の部分:契約金額の5%
たとえば、一案件の報酬が100,000円(税込)の場合、100,000×20%=20,000円なので、手取りが80,000円という計算になります。20,000円引かれるのはとても痛いです。
以前2000円の案件を受けた時(作業料4時間ほど)、手数料が400円が差し引かれ「これはきついな」と痛感しました。
ただ、クラウドソーシングを利用するメリットもあります。
・クラウドソーシングを経由することで、これまで出会えなかったクライアントと知り合える
・NDA(秘密保持契約書)を簡単に結ぶことができる
・仮払いシステムにより、悪質なクライアントから身を守ることができる
誰でも簡単に利用できることを考えると、手数料を払って悪質なクライアントから身を守っていると考えることもできますね。
②プラットフォームに依存している
手数料とも話がつながりますが、プラットフォームに依存しすぎるのもNGかと思います。
もしかしたら今後手数料が高くなる、クラウドソーシングを利用する人が減る、サービス自体がなくなることもなくはないです。
長期的に考えれば、やはり直クライアントの繋がりを広げておく作業が最も大事だと感じました。
次に向けて動いていること

クラウドソーシングを通じて学んだことを参考に、次のことを考えだしました。
①クラウドソーシングは卒業前提で活動する
②直接営業をかけていく
③自分の得意な土壌を自ら作っていく
①クラウドソーシングは卒業前提で活動する
クラウドソーシングを利用すると、報酬から手数料(20%)が引かれます。金額面で負担は少なくありません。なので、将来的にはプラットフォームに依存しない働き方を作らないといけません。
実際に、クラウドワークスで案件をこなしたクライアント様から、プラットフォームを介さない依頼を頂いたこともありました。信頼関係が作られれば、このようなケースもあると思います。
最終的にはクラウドソーシングは卒業し、直接クライアントとつながっていくことが大事だと感じました。
②直接営業をかけていく
私はクラウドワークス経由で、業務委託の形でお仕事を定期的に頂いています。例えばバナー案件なら1件3500円~ほどの報酬なのですが、そこから20%手数料が引かれるのが痛すぎるんです。(さらに各種税..)
バナー案件の募集は結構見るので、需要はそこそこあるのだと思います。それなら、その会社に直接営業をかけたほうが良いのではないかと考えるようになりました。
実績や経験を積んで、そういう働き方にシフトしていかなといけないなと実感しています。
③自分の得意な土壌を自ら作っていく
これまで「電話対応が苦手」なのに電話対応が必要な代理店とお仕事をするなど、自分が苦手な環境に身を置いていました。
理由は、「電話対応ができない自分」に強い劣等感があったからです。そして「逃げたくない」とも考えてました。
しかし、この考えに少し変化がありました。苦手な環境に耐えるより、得意な環境に注力したほうが、能力が発揮されることが分かったんです。
電話対応が苦手なら、電話対応が必要ない働き方を自分で作ればいい
会議が苦手なら、会議を必要としない仕事の仕方を考えればいい
こういう風に考えれるようになりました。批判もあるかもですが、喜んでくれたり感謝してくれるクライアント様がいる限り、自分を信じて続けていこうと思ってます。
まとめ

クラウドワークスで月20万稼いでみて、良かったこと、困ったことなど振り返りました。
これまでの働き方で感じていたストレスを減らせたのは、よかったです。
小さくても実績や経験が積みあがっていくと、自分の考えや行動に自信がついてきます。キャリアアップのため、引き続き働き方を見つめなおし、効率化に勤めていこうと思います。
