「デザインできない病」から開放される3つの考え方

困ったひと
私はデザインの仕事をしています。日々デザイン業務に追われる中で、なかなか思ったようなデザインが作れず、「私って才能ないのかも」と落ち込む毎日です。今では「デザインすることが怖い」と感じるようになってしまいました。どうすればいいですか?

 

このページではこのような疑問に答えていきます。

 

→自己紹介

私はフリーランスデザイナーのぬえです@deepspaceout12

 

現在まで約8年程デザイン業界にいますが、実は一度、心と体を壊して2年程デザインから離れていた時期があります。辞めた理由は、あまりにもデザイン業が辛すぎて「デザインすることが怖くなった」からでした。

 

ぬえ
その期間中に考えたことや、ふたたびデザイナーとして働いている現在に思うことなどをまとめながら、「デザインできない病」から開放される考え方」について、今回は書いてみようと思います。

 

 

 

【本題前に】デザイン恐怖症とは何か

ぬえ
以下の項目に当てはまる場合、あなたはデザイン恐怖症になっています。

 

①「デザインすることが怖いと感じる」
②「自分はデザイナーに向いていないと感じる」
③「自分が作ったデザインがひとつも良いと思えない」
④「提出したデザインに修正依頼がくるとかなりへこむ」

 

 

※補足ですが、「デザイン恐怖症」は実際の病名ではなく、造語です。簡単に説明すると、デザインが怖いと感じてしまう精神状態のことですね。

 

【余談】実際にこの言葉が使われたポピュラーなシーンをいえば、「デザインの現場」という雑誌にコラムの形で連載していた、クリエイターの箭内道彦さんによる「箭内道彦のデザイン恐怖症」だと思われます。

 

さて、このデザイン恐怖症ですが、実際の病気として扱われていないのが厄介です。放っておくと、自分でも知らない内に心と体が疲弊し、最悪の場合2次障害に発展することもあるかもしれません。

 

 

ぬえ
さらに厄介なことに、この「デザイン恐怖症」は、人に相談してもなかなか解決できなくないですか?

 

自分なりに努力しているのに、どうもうまくいかない。次第にデザインすることが怖くてたまらなくなってしまった。そういう行き場のない焦りと恐怖を持った人が、この記事に来てくれていると思います。

 

その焦りと恐怖には大いに理解を示せますし、私が通ってきた道なので、私なりの対処法を今回はお話しようと思います。

 

 

さて、まずは結論から言います。デザイン恐怖症は克服が出来ます。なぜなら、デザイン恐怖症とは心の問題だからです。

 

心の問題の解決にはマインドセットがかなり重要です。少し考え方をひねるだけで、いままで辛かったことが楽になった経験はありませんか?それと同じように、もしかすると何か新しい視点を加えてあげるだけで、デザイン恐怖症がスッと楽になるかもしれないんです。

 

ぬえ
それでは「デザイン恐怖症」を克服する3つの思考術についてご紹介しようと思います。

 

【考え方①】「デザインするのが怖い」とこまできてるなら一度逃げたほうがいい(断言)

ぬえ
「そんなこと言われても、そんな簡単に会社を辞めれない」という気持ちも分かります。ですが、まず「逃げる」ことのメリットをお話させてください。

 

 

「逃げる」と以下3つのメリットがあります。

 

【メリット①】心身の健康をキープすることができる

当たり前のことですが、人間にとって「食べる・寝る」という行為はきわめて重要です。なぜなら、そういった人間の基本的な行いは、健康な体はもちろん、健康な心も形作っていくからです。

 

特に「デザイン恐怖症」になっている時は、自身の健康をおざなりにしがちです。すると、体と心に負荷をかけて頑張りすぎようとしてしまうんです。

 

そうなると、なかなか冷静な判断が難しくなってしまいます。何をするにしても、まずは心と体の健康が第一なのです。

 

 

【メリット②】「うまくデザインしなきゃ病」から開放される

仕事もプライベートの時も「デザインのことを考えてしまう」こと自体は、前向きで素晴らしいことです。

 

ぬえ
しかし、そういった思考が、自身の心をネガティブに追い込んでいるなら話は別ですよ。

 

周囲から「成長が止まった」と思われたくないばかりに、自身を追い込みすぎてませんか?常日頃から「デザイン」について考えないと恐怖を感じてしまったりしませんか?

 

成長することを前提にしている上司や会社に腹が立ち、焦燥感を感じている自分にもいらだちが募っていく。こういう症状を「成長しなきゃいけない病」と呼んでいます。

 

逆に聞きます。「あなたが過度な生産と消費を続けながら成長しなければいけない理由はなんでしょうか?」

 

生産・消費に疲弊しながら成長し続けること自体は、否定しません。ですが、成長することを「前提としてしまう」価値観からは、解放されてもいいのではないか。と言いたいのです。

 

だって考えてみてください。デザインするのが楽しければ、多少の苦痛も我慢できそうですが、「デザインするのが怖い」という苦痛を味わっている人が、さらに自身に苦痛を与えながらスキルを磨き続けるって、よほどの精神力がないと無理です。

 

 

【メリット③】多角的に自分を観察できる

 

ぬえ
デザイン恐怖症になる人は、まじめで働き者が多い印象です。「一生懸命頑張っているのに、結果がでない。一体何が悪いのかわからない!」そういった人たちが、デザイン恐怖症に陥っていきます。

 

苦しい時って、なかなか自分を客観視することができません。そして、冷静な判断も難しかったりしますよね。

 

 

そういう時は、一度そこから離れてみると、自分がとてつもない精神状態だったことが後になって分かったりします。そしてその行為が、精神的な成長につながったりするのです。

 

 

【体験談】私はデザインが辛すぎて逃げた。

ぬえ
私の話ですが、当時新卒で入ったデザイン事務所をわずか1年内に辞めた経験があります。

 

→当時の状況としてはこんな感じでした。

デザインが好きでデザイナーとして就職した私は、言語化できない感覚的な領域を大事にしていた。そのため、デザイントレンドにとても敏感。とにかく「ダサい」ものが嫌いので、「いいものを作りたい」という気持ちが人一倍強かった。しかし、その「いいもの」の定義は言語化することが苦手。ビジュアル優先のデザインを好み、日々良いデザインを吸収することを意識していた。

しかし、毎日夜中まで残業&土日関係なく出勤という過酷な労働環境に、次第に体を壊していく。周りのデザイナーのスキルが高すぎて、自分だけが成長していないのではないかと日々思い悩み、焦燥感が強くなっていくことに。

 

 

ぬえ
デザインが好きでこの業界に入りましたが、あの時はデザインがとにかく嫌いで仕方がなかったです。

 

私はその後2年間、まったく違う業種で働いていたのですが、その時に感じたことがあります。

 

 

それは「心身の健康をキープすること」がこんなにも心地よいのか、ということです。

 

 

ぬえ
と同時に、当時思い悩んでいたことを、多角的に分析することができました。「逃げる」という選択肢は、ネガティブなものと考えがちですが、あとになって思えば、その行為は精神的な成長には不可欠だったなと感じています。

 

 

【考え方②】デザイナーは作家ではなく職人であることを知るべき

ぬえ
デザイン恐怖症になってしまう人の特徴に、「デザイナーに対する理想と現実」のギャップが大きいというのがあります。

 

デザイナーという職に対して「華やかな職場・華やかな仕事」というイメージを持っていたけど、実際はすごく地味で辛い」これは理想と現実のギャップから起こる現象です。

 

このギャップが大きくなりすぎると、デザインに対してネガティブな印象が強くなります。

 

であるならば、そのギャップをどうにか埋めていくと、デザインに対する恐怖心も収まるかもしれません。

 

ぬえ
その理想と現実のギャップを抑える方法をまとめた記事を別で書いていますので、是非合わせてチェックしてみてください。

 

私はデザイナーに向いていない・辞めたいと考えるあなたへの解決策

2020.11.18

 

【考え方③】「かっこいいデザイン」だけが世の中で目立っていることを知るべき

ぬえ
ネットを見ると、どれもかっこいいデザイン、スタイリッシュなデザインばかり。ダサいデザインしか作れない私って才能ないのかも..。そう感じてませんか?

 

それもそのはず。なぜなら、インターネットには採用されないデザインは目立たないからです。そしてかっこいい、スタイリッシュなデザインばかり目立つものですが、それは全体のデザインの僅か数%程度です。

 

その証拠に、どこか出かけたときに周りを見渡すと分かります。

 

お店の外観。看板。広告。商品パッケージ。POP。この世にあるすべてのモノはデザインされています。カッコイイものもあれば、「なんでこんなダサいデザインが?」ってパッケージデザインが売れていたりして、疑問を感じたりしませんか?

 

私は当時、仕事に取り掛かるとき、「いかにかっこよくデザインするか」を求めてました。そして、かっこいいデザインが載った参考書ばかりを漁ってました。

 

でも違うんです。「デザインとは情報整理」なんです。お客さんのニーズの中でベストを目指すのが目的であり、いかにカッコよくデザインするかは本来のデザインからかけ離れた行為です。

 

であるならば、デザイン本を読み漁ってもそこに明確な答えはありません。答えは、お客さんとのディスカッションの中に「目指すべきデザインの答え」があるのです。良いビジュアルは付加価値であり、一番最初に求めてはいけません。

 

 

【終わりに】「石の上にも3年」という言葉はもう古い

体が資本という言葉があるように、心身の健康をキープしない限り、良いデザインはできません。これはどんな仕事においても、基本中の基本です。

 

ぬえ
しかし、現実はそう簡単に「会社から逃げられない」、そう思っていませんか?

 

 

例えば、「デザインが辛すぎるので、デザイナー辞めたいです」と上司に伝えると、大体こう返ってきます。「石の上にも3年」まず3年頑張ってみろ。と。

 

果たしてそうでしょうか?デザイナーを目指してこの職に就いたのはいいけど、今は「デザインが辛い」と感じるまでになっている。このまま続けて、体と心は持つでしょうか?

 

ぬえ
逃げることは負けではありません。全力で逃げることは、自分を自分で守る行為であり、それはだれでもないあなたしかできないことだと思うんです。

 

あなたにとって大事なのは、あなた自身です。もし本当にデザインすることが辛いなら、一度逃げてもいいんです。

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