
今回はこのような疑問に答えます。
こんにちは、ぬえ@deepspaceout12です。
ADHDの人が自分に合った適職を選ぶには、なかなか難易度が高いですよね。どこへ行ってもミスだらけ、いつも怒られて、しまいには会社を追い出されてしまったり…。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ADHDの適職はありますよ。そして、薬に頼らずとも仕事をしていくことは可能です。
※今回は、ADHD当事者である私が、『ADHDに向いている職業についてのあれこれ』について解説していこうと思います。
ADHDは薬を飲まないと仕事ができないか?


結論からいえば『薬がなくても仕事をこなすこと』は可能です。ただ、それなら職場を選ぶ際のポイントが2点あります。それが
- あなたにあった環境であること
- 周りのサポートがあること(理解ある人がいること)
【ポイント1】あなたにあった環境であること
ADHDの特性は、職場の環境によって現れ方が変化します。
たとえば、勤務先が異動になり、新しい上司の元で働くことになった人が、新しい上司の方針が合わないために、これまで以上に特性が目立ってしまうケースがあります。
もっと言えば、以前の職場ではみんな書類を山積みにして作業をしていたのに、新しい職場では全員のデスクが綺麗。その結果自分だけ目立ってしまったり。
こうなると、本人はより「働きにくい」と強く意識するかもしれません。
【ポイント2】周りのサポートがあること(理解ある人がいること)
これは薬に頼る頼らない関わらず、個人的に大事なポイントだと思ってます。たとえば、以下のような経験はありませんか?
- 上司に余計な一言をいってしまう
- 仕事よりも、自分のやりたいことを優先させてしまう
- 無表情で相手を困らせてしまう
- 敬語をうまくつかえず失礼をはたらく

これらはADHDの特性によるもの。
この特性と付き合い克服するためには、自分自身で欠点を認識することが大事ですが、これがADHDの人にとってはどれだけ難しいか。なので、あなたの欠点を教えてくれるようなサポーターが必要だと個人的に思っています。
※つまり、簡単に言えば理解力のある上司がいる、もしくは理解のある職場かどうか?がADHDの適職を見極めるポイントのひとつといえるでしょう。
ADHDは薬に頼らなくても、仕事ができないことはない(例外あり)


薬に頼らなくても仕事はできます。
しかし、ADHDの特性は厄介。薬に頼らないのなら、それ相応の意識改革が必要です。
心を根本的に変える意識が必要
ADHDの特性に『わかっているのに自分をコントロールできない』があります。これが非常にやっかいで、自分だけではどうにもできないこともあったりします。
※ですが、考え方、行動習慣、生活リズムなど、総合的に自分自身を見直し、心の状態を根本的に変えるくらいの意識があれば、薬がなくても仕事を続けることが可能です。(そういう人を知っています
ただ、その人もそうですが、必ず自分にあった職場であること。そして得意なことであること(後に記述)が絶対条件だと考えています
※ADHDの症状改善方法については、『【実際効果があった】ADHDを改善するためのリハビリ方法まとめ【随時更新】』で詳しく解説しています。
薬物を使った治療は、万能ではないわけ

薬のメリットとデメリットは以下のようなものがあります
メリット
- 症状が劇的に改善する(可能性)がある
デメリット
- 程度はあれ副作用がある
- 人それぞれ効果が違う
ADHDの治療薬には主に『コンサータ』『ストラテラ』があります。
その効果には、「集中力が高まった」「眠気が抑えられた」「周りの刺激が減った」といった効果がありますが、どんな人にも同じ効果があるわけではありません。
ADHDに向いている仕事の特徴とは?


ADHDに向いている職業を考えてみる

Webデザイナー
クリエイター
CGデザイナー
イラストレーター
プログラマー
ゲームプログラマー
メディア編集者
カメラマン
ミュージシャン
体育教師
研究者
学者
整備士
コック
漫画家
建築家
書道家
スタイリスト
アナウンサー




ADHDに向いている職業の特徴とは?
ADHDにとって、向いている職業の特徴は以下
- 毎日新しい刺激がある
- アグレッシブな行動を求められる
- 常に変化がある
- 斬新なアイデア力が求められる
- 新しい情報を常に求められる
- 積極的なコミュニケーションを求められる
などがありますね。

ADHDに向いていない職業の特徴とは?

ADHDにとって、向いていない職業の特徴は以下
【その1】マルチタスクの仕事
ADHDの人は、ワーキングメモリが人より小さいので、ひとつの作業しかできない傾向に。マルチタスクとなると途端に頭がパニックになってしまうことも。
数字を扱い、連携して作業を行い、かつコミュニケーションをしなければいけない事務なんかは、ADHDにとって苦手なことだらけ。
人事
経理
事務
金融
通訳
コールセンター
【その2】小さなミスも許されない仕事
小さなミスが患者の命に関わる看護師や医者などは、ADHDにとってはとても難易度の高い職業です。
学生の頃は成績優秀だったのに、看護師となった人が現場で細かなミスが多く職場から追い出された人がいます。
その人が言うには、ひとつのこと『勉強』を集中して学ぶ才能はあったけど、看護師のようなミスが許されないマルチタスクな仕事には向いていなかったのです
看護師
医者
秘書
【その3】単調(変化がない)な仕事
ADHDの人は、単調な作業だと集中力が続きません。
するとミスもしがちになってしまいなんども怒られてしまうことも。
ライン工業
検品、仕分け業
『自分がADHDだ』と必要以上に劣等感を感じなくてもいい

ADHDを抱えて社会を生きていくことは、程度はあれどとても難易度の高い行為です。場合によっては二次的な問題が起こるかもしれません。いわゆる二次障害というやつですね。
私は、パニック障害を患ってしまいましたが、人によっては強迫性障害、不安障害などさまざま
ADHDの人は、「能力的に他の人より劣っているから、もっと頑張らないと」と思いすぎてしまい、場合によっては二次障害を誘発する危険性だってあります。
※私は、場合によっては『休む』というのも有効だと考えます。時には楽観的に考えて、「まあなんとかなるでしょ」という心構えも、この長い人生において、最悪の決断になることは考えにくいですよね。